2018年1月22日月曜日

記事紹介|異分野の碩学

物理学者の故湯川秀樹博士が1945年の終戦前後に記した日記が公開された。海軍の原爆研究に関与していたことを示す記述がある一方、戦後、反戦・核廃絶運動にとり組むに至る軌跡がうかがえる。

興味深いのは、45年秋以降、京都学派と言われた著名な哲学者や文学者に頻繁に会っていたことだ。核兵器のもたらす悲惨な現実を目の当たりにして、科学者の果たすべき役割を考えていた時期と思われる。

日記を分析した専門家は、異分野の碩学(せきがく)との議論が湯川の思想形成に影響を及ぼした可能性を指摘する。本人の胸の奥は明らかでないが、いまの社会に大きな示唆を与えてくれる。

すなわち、科学者が自らの研究の意義や影響について、専門外の人と対話を繰り返し、広い視野を持つことの大切さだ。

原子力に限らず、科学技術は意図していなかった使われ方をする恐れが常にあり、人間を幸福にするとは限らない。

2012年に新たなゲノム編集技術クリスパー・キャス9を発表した米生化学者のジェニファー・ダウドナ博士は、自著で科学者が研究室を出て社会と対話することの重要性を訴えている。博士らは15年、ゲノム編集研究のあり方をめぐり、生命倫理や法学の専門家、政治家、規制当局、患者団体などをまじえた国際会議を主催した。

「居心地のよい場所から思い切って飛び出し、ふだんの交友範囲を超えた研究者以外の人たちと科学について話し合うことの大切さを思い知った」(「CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見」文芸春秋)

内閣府の昨年の世論調査によると、科学技術の発展について「プラス面が多い」と答えた人は約53%で、10年前から8ポイントの減。一方、プラス面マイナス面が「同じくらい」は36%で11ポイント増えた。「科学技術に関する政策の検討には一般の国民の関わりがより必要」との考えには、79%が賛意を示した。東日本大震災の後に、科学者や技術者への国民の信頼度が下がったという別の調査結果もある。

マスコミ発表や施設公開などを通して、科学者が自らの研究成果をわかりやすい表現で外部にアピールする機会は増えている。だが、科学の側からの一方的な情報発信だけでは、実りあるものとはいえない。

研究の細分化・分業化が進み、研究費獲得のためには論文を発表し続ける必要がある。そんな時代だからこそ、いったん立ち止まり、考えを深める時間がますます貴重になっている。

社説 科学者の姿勢 湯川日記の示唆に思う|朝日新聞 から

2018年1月21日日曜日

記事紹介|感謝を行動に変える

世界に変化を求めるなら、自分自身を変えることだ|マハトマ・ガンジー

これには複数の解釈があるでしょう。

自分が変化の中心となって物事を改革していくケースと、自分自身の物事の捉え方を変えることで世界を見る目を変化させるケースと。

前者であれば『チャンスの女神は前髪しか掴めない』と言われるように、変化を起こしていくには、機を逃さず自ら行動して行くことが大事。

チャンスの女神がこちらを向いているときに掴みに行かなければいけないということ。

英語で言えば、Take the Fortune by the forelock.

そして後者であれば、今の置かれている環境や条件に対する見方を変えること。

これは現在の状況をネガティブに捉えている場合に有効でしょう。

幸せは比較から生まれるから、何を「当たり前」と思っているのかの基準を変えるということ。

そうすると感謝が生まれてくる。

その感謝の気持ちを行動に変えることが大事。

結果的にどちらも行動に結びつく。

結局、他人から与えられた動機では長続きしないのです。

変化|今日の言葉 から

2018年1月20日土曜日

記事紹介|人間性の高さ

何か嫌なことや不幸なできごとがあったときにとる行動で、その人の「人としてのレベル」や「人間性の高さ」が分る。

悪いことの中にも「いいことがあった」と思える人なのか、反対に「ツイてない」とか「不平不満」、「愚痴・泣き言」を並べ立てるのか。

「私は自分の障害に感謝しています。自分を見出し、生涯の仕事に出会えたのもこの障害のおかげだからです」

ヘレン・ケラーの言葉だ。

今がどんなにひどくて最悪だと思える環境だとしても、ヘレン・ケラーのことを考えたら誰もが黙るはずだ。

どんな人であろうと、ちゃんと探せば身近に感謝すべきことはいくらでもある。

歩くことができて幸せ。

息ができて幸せ。

笑うことができて幸せ。

そして、今この瞬間、生きていて幸せ…。

悪いことの中にも「いいことがあった」と思える人でありたい。

悪いことの中にも「いいことがあった」と思える人|人の心に灯をともす から