2009年8月23日日曜日

頭の痛い新型インフルエンザ

このところ感染が猛スピードで拡大し、全国的に流行期に入ったとされる新型インフルエンザですが、各大学では、これから入試の本番を迎えるに当たり、対応をどうするか頭が痛い日々が続いています。

今月18日には、国立大学協会から各国立大学長宛に「国立大学一般入試における緊急時対応について」という文書が配付され、各国立大学に対し、新型インフルエンザの流行に伴う大学入試センター試験、各大学が行う個別試験への影響とその対応について検討を行うよう求めています。

以下、通知の概要(編集後)をご紹介します。


今春世界的に流行した新型インフルエンザが、この冬、我が国において流行した場合、センター試験と個別学力検査等の組合せにより選抜を実施している国立大学の一般入試(一部推薦入試等を含む。)に多大な影響を及ぼすことが懸念されています。

万一このような事態が発生しますと、センター試験や個別学力検査等の試験日程に影響を及ぼすことや、志願者本人の責に帰すことのできない理由により受験できないケースも想定されることから、このような場合の対応を念頭に、下記事項にご留意の上、志願者の受験機会の確保を図る観点から、必要な対策についてご検討をお願いします。(途中略)

また、大学入試センター試験の日程変更や個別学力検査日程の変更が広域にわたって生じる場合等については、私立大学、公立大学の入試日程等との関係にも配慮しながら、新しい入試日程を検討することが必要となることから、今後、文部科学省等関係機関との協議等も含めて入試委員会において検討する予定となっておりますので、ご承知おきください。


1 志願者の受験機会の確保措置について=国立大学の使命役割を果たすために志願者の受験機会の確保を図る必要がある。

(主な検討ポイント)(=センター試験は最大限実施されることを前提)

新型インフルエンザ羅患等、志願者の責に帰すことができない特別の配慮を要する理由により、個別学力検査を受験できなかった者への代替の選抜方法による受験機会付与の在り方について検討

代替の選抜方法を検討する上で、受験できた者と受験できなかった者との間での公平性につい可能な限り配慮する必要がある。

少数かつ例外のケースとして、センター試験を受験できなかった者がでてくるケースも想定される。

強毒性のインフルエンザ発生等により、センター試験の追・再試験や個別学力検査が4月以降実施されるケースも想定される。このケースにおいては、入学時期が遅れることから、前期の授業時間確保等についても予め検討の必要がある。

2 試験会場、試験監督者等の確保について=追・再試験等の実施に必要な会場と要員を確保する必要がある。

(主な検討ポイント)

所定の試験日程により試験実施できない場合や追試験等の実施に備え、予め検討・準備

3 志願者、学内外等への周知(広報)方法について=試験日程変更等について迅速かつ適切に周知する必要がある。

(主な検討ポイント)

個別学力検査等における試験日程変更等の入学志願者への周知方法、問合せ窓口の設置