2011年2月18日金曜日

国立大学の機能強化へ始動

国立大学協会が、大学の機能別分化、大学間連携の推進、質の保証といった大学改革課題についての検討を開始するようです。特別委員会の設置要項が2月16日開催の国大協理事会資料として提出されています。後日正式な発表が行われると思いますが、取り急ぎ(案)をご紹介します。

「国立大学の機能強化に関する委員会」要項(案)

(趣旨)

第1条 高等教育を取り巻く国内外の環境が急激に変化し、国際間の競争もいっそう激化する中、国立大学の果たすべき役割や特色等機能強化について検討するため、国立大学の機能強化に関する委員会(以下「本委員会」という。)を設置する。

(役割)

第2条 本委員会は、次の活動を行う。
(1)大学の教育研究が日本再生の柱の一つとして期待される中、国立大学の果たすべき役割や特色等機能強化について検討し、その責務を十全に果たすための取り組みについてその考え方や方向性を取りまとめること。
(2)機能強化のための取り組みに関し、参考資料の収集を行い、会員へ参考情報の提供などを行うこと。
(3)機能強化のための取り組みについて、国民、ステイクホルダーへ情報発信し、その理解増進を図ること。
(4)その他、今後の高等教育の充実と国立大学の機能強化に関する取り組みに関して、長期的な展望について検討すること。

(構成)

第3条 本委員会は、本協会の理事、監事及び会長補佐で構成する。
2 本委員会に委員長及び副委員長を置き、委員長は本協会会長をもって充て、副委員長は本協会副会長から1名を、委員長が指名する。
3 本委員会の下に、ワーキンググループ(以下「WG」という。)を設置し、次に掲げる者で構成する。
(1)副委員長、本協会の専務理事及び常務理事、並びに、委員長が指名する数名の本委員会構成員
(2)委員長が指名する数名の学識経験者
4 WGに座長を置き、副委員長をもって充てる。

(運営等)

第4条 本委員会の運営等は、次のとおりとする。
(1)本委員会は、委員長が必要に応じて開催し、委員長が主催する。
(2)会議での検討等においては、本協会の各委員会と連携するとともに、必要に応じて学識経験者等から意見を聞くことができる。
(3)WGは、座長が必要に応じて開催し、座長が主催する。
(4)WGは、本委員会と連携して具体的な検討を行い、取りまとめ作業を行う。
(5)その他、会議の運営等については、必要に応じて本委員会が定める。

(位置付け等)

第5条 本委員会は、政策会議の下に設置する。
2 本委員会が取りまとめた検討結果を外部に表示する場合には、理事会及び総会の了承を得るものとする。

(設置期間)

第6条 本委員会の設置の日は、平成22年度第6 回政策会議の議により平成22年12月27日付けとし、平成23年2月の理事会の了承を経て、平成24年3月31日まで存続するものとする。

(会議出席謝金)

第7条 第3条第3項第2号に定める学識経験者には、会議出席謝金を支払う。

(庶務等)

第8条 本委員会の庶務等は、本協会事務局が担当する。