2011年9月6日火曜日

「正論」が通用しない大学風土

大学の中には、残念ながら、社会の常識が全く通用しない風土があります、様々な力学によって「正論」が通らない場面を見るにつけ、やがては大学を破たんさせていくのではないかと心を痛める毎日です。

かつて、フランスの哲学者・文学者・文芸評論家であるボルテールは言っています。「私はあなたの言うことには賛成できません。しかし、あなたにそれを言う権利があることは命をかけて守ります」と。

私たち大学人は、目的が大学のあるべき姿、あるいは社会のあるべき姿の追究であるならば、堂々と「正論」を主張すべきです。大学のあるべき姿を市民・国民目線、納税者目線、学生目線、脱教員目線で考え、建設的・前向きに主張することは当然ありうることです。

ただし、そこには、「我」も「利」もあってはなりません。あっていいのは「無私」のみです。そうでなければ、昨今話題になっている「御用○○」になってしまいます。

最高学府の名に恥じぬ組織風土が求められます。