2013年10月20日日曜日

人にやさしく生きる

ブログ「人の心に灯をともす」から、書き写したメール」(2013年9月1日)を抜粋してご紹介します。


早く帰りたい。

今から7年前。

街を歩く人たちが少し浮き足立って見え、イルミネーションが少しだけ寒さを忘れさせてくれる季節。

毎日、毎日、早く帰りたかった。

でも、仕事が終わらない…。

ほとんど毎日残業で、深夜0時をまわることもあった。

そんな中、唯一励みになったのが、同棲していた彼女からのメール。

「遅くまでご苦労様。身体に気をつけてね」

「今日も一人で残業かな?寂しくなったらいつでも電話してね」

「こんなに遅くまで凄いよ。私も起きて待っているね」

彼女からのメールのおかげで何とかその日その日を乗り越えることができた。

彼女は一度も文句を言わなかった。

何かあってもすぐ謝るから、ケンカにもならなかった。

そんな彼女が大好きだった。

年が明け、2月のはじめ、突然「別れたい」と言われ、何が何だかわからないまま別れることになった。

すべての荷物を運び出し、部屋を出て行く彼女を僕は見送ることができなかった。

彼女のすすり泣く声と震える声で言った「じゃあね」が悲しすぎて下を向いたまま手を振って別れた。

その年の冬は特に寒かった。

春が来て、夏が過ぎ、秋を迎えた頃、連絡が来た。

彼女が亡くなったと、彼女のお兄さんが教えてくれた。

信じられなかった。

彼女は病気と闘っていたのだという。

僕は電池が切れたように、その場に崩れ落ちた。

「なんでもっと早く帰ってあげなかったんだよ!」

「なんで別れるときに、しっかり理由を聞かなかったんだよ!」

「なんで内緒にされるような付き合いをしちゃったんだよ!」

自分を責めている僕を見て、お兄さんが渡してくれたのは少しボロくなったノート。

中は、僕が送ったメールの書き写しだった。

亡くなる前、力が入らない手で一生懸命書いたのだろう。

細く、きれいとは言えない字で書かれていた。

12月2日

遅くなってごめんね。今日こそは早く帰ろうと頑張っていたんだけど、結局はこの時間だよ(汗) 

もっと仕事ができる人間になるぞ!

12月5日

約束していた映画、また今度行こうね。

今日も遅くなちゃってごめんなさい。

埋め合わせは必ずします。

12月9日

イルミネーションの時間、終わっちゃったね(汗)

今年中に必ず連れて行くから!

ごめんね。

12月10日

・・・

最後のページにこう書かれていた。

「彼のおかげで、私は幸せに人生を終えることができます。

彼のおかげで、初めて人にやさしく生きることができました。

彼が必ず謝ってくれたから、私も素直に謝れました。

仕事をしていても、いつも気にかけてくれていたから寂しくはありませんでした。

ここにある彼からのメールは、私の宝物。

どこにも行けなかったけど、幸せでした。

神様、生まれ変わっても彼と出会わせてください」

読み終わり、声を出して泣き崩れた。

さまざまな思い出が頭に浮かんだけれど、すべて、彼女は笑顔だった。



2013年10月19日土曜日

真の実力

ブログ「人の心に灯をともす」から、「紳士かどうかを試す方法」(2013年10月16日)を抜粋してご紹介します。


「弱い犬ほどよく吠える」という言葉があるが、臆病な犬ほど、よく吠えたり、威嚇する。

人も同じで、自信の無い人、劣等感のある人ほど、大声で恫喝したり、威張ったりする。

自分を少しでも大きく見せようとするからだ。

そして、威張る人間は、自分より立場が上の人や力の強い人に対してはペコペコとするくせに、自分より下だと思っている者に対しては威張る。

昔から、高圧的な態度を取り、偉そうにしている者に、立派な人物はいない。

真の実力を身につけ、どんなときも威張らない人でありたい。


2013年10月18日金曜日

楽観論で考える

ブログ「人の心に灯をともす」からニュースとは」(2013年10月15日)を抜粋してご紹介します。


物事を観念や抽象的に考える人は、悲観論に流れやすい。

反対に、現場で具体的に考え、行動し解決しなければならない人は、楽観論で考える。

日々の仕事や生活は、具体的に動かなければ少しも前に進まないからだ。

楽観的な人は、行動が先行する。

そして、行動してダメだったらまたやり直せばいいと考える。

悲観的な人は、やる前からダメだと思って行動を躊躇(ちゅうちょ)する。

頭で考えるから不安が増大し、心配事が増える。

そして、悲観的なニュースにも振りまわされやすい。

本当は…

「世の中には、幸せなこと、楽しいこと、明るいことが満ち満ちている」

物事を楽観的に考え、具体的に動きたい。


2013年10月17日木曜日

若手研究者の自立と構造改革

今年のノーベル賞については、残念ながら日本人受賞者はいませんでした。受賞するにふさわしい卓越した研究者はいるものの、獲得はそうたやすいものではありませんし、だからこそ栄誉な賞なのでしょう。

日本の将来の研究力を支え、一層強化していくための方策として、若手研究者の養成が極めて重要であることが叫ばれて久しいわけですが、今日、様々な政策が講じられてもなお、克服しなければならない課題は山積しています。

大学の中には、未だに徒弟主義重視の教員がおり、若手の成長を阻む風土も残されているとの話を聞くことがあります。

我が国が名実ともに科学技術立国をめざし、実現していくためには、やはり若い人材をどう育て活かしていくのかを国はもとより、大学現場においても真剣に考えていかなければなりません。

文教ニュース(平成25年10月7日付)から「若手研究者の自立をどう実現するか」をご紹介します。


「急速に進展する知識基盤社会の中で生き残るために、各国が科学技術と人材育成に力を注いでいる。日本もここで手を打たないと取り返しのつかないことになる。」といった認識の下、過去10年以上関連政策が強化されてきたが、日本の地盤沈下に歯止めが掛かりそうにない。トップ10%論文引用数の指標などがそれを物語っている。

その主な要因は、日本の学界のガラパゴス化と、世界で通用する人材の育成.活用・確保の遅れである。長期海外派遣研究者数の減少傾向が続いている。また、35~39歳の研究者層の内、PI(研究代表者)はわずかに14%のみ。ボスドクなど若手研究者が論文の筆頭著者になる割合もアメリカに比べて相当低い(平成25年版科学技術自書など)。

世界標準の環境の下で、日本の大学、研究機関に多様な人材が集まり、優れた仕事をするようなシステムを如何に実現するか。打開策は、特に若手や女性研究者の活躍の場を広げることだ。

第7期科学技術・学術審議会(野依良治会長)の基本方針(平成25年4月策定)では、若手を自立させ、優れた成果を挙げられるよう、「laborからleaderへ」を提唱している。改正学教法(平成19年)が、ヒエラルキーな講座制からフラットな体制への道を拓いたが、その趣旨の徹底により、助教や准教授がボス支配から離れ、自らがPIとしてボスドクや院生を抱えて、世界の研究者としのぎを削る。そういう環境の創出を目指すという構想である。

異論もある。特に医学の世界だ。大学医学部は、教授を筆頭としたチームが教育、研究、臨床といった多機能を担って、日本の質の高い医療を支えている。医局改革によりチームを分断され、人事が回らなくなったことが地域医療崩壊の要因だとの指摘もある。

欧米では人材の流動が基本であり、大学で優秀な若手が独立して研究をスタートする際の資金手当てや専門スタッフ・共用設備環境も充実している。早くから独立することが前提で、移動すれば得をする文化だ。

日本の大学では、ボス教授が人材、資金、施設を囲い込み、そのチームが業績を上げ、若手の面倒を見てきた。その庇護の下、選ばれた者が教授席を譲り受け、自分の王国を作る。優秀な者が早く独立するのには損な環境だ。社会保障制度も人材流動を前提に組まれていない。

若手研究者の自立を促進するために、日本の構造的問題をどう変革するか。大変難しい課題である。


2013年10月16日水曜日

国立大学改革をめぐる動向

文部科学省は、去る9月26日、千代田区一ツ橋の学術総合センター一橋講堂において、国立大学法人等の財務担当理事、事務局長、財務担当部課長を対象とする「国立大学法人の財務等に関する説明会」を開催しました。

文教ニュース(平成25年10月7日付)から、布村高等教育局長の挨拶概要を抜粋してご紹介します。


国立大学改革をめぐる状況

国立大学改革を巡る状況について説明します。国立大学改革については昨年の政権交代以降、『教育再生実行会議』、『産業競争力会議』においてイノベーションのシーズを大学から発信してほしい、グローバル人材の育成につなげてほしい、それに伴い、各大学では人事給与制度の改革をはじめとしてガバナンス改革をあわせて行っていただきたい、と経済界はじめ社会全般からの幅広いご提言を踏まえたこ議論を教育再生実行会議あるいは産業競争力会議で展開していただき、教育再生実行会議では第3次提言、日本再興戦略という形で閣議決定をいただいて方向性が示されたところです。

中教審においてもそれらの議論を踏まえて『第2期教育振興基本計画』の取りまとめを6月に行いました。これらの提言、閣議決定で示された国立大学改革をめぐる状況を踏まえて、6月に開催された『国立大学法人学長・大学共同利用機関法人機構長等会議』において、今後の国立大学の機能強化に向けての考え方を示させていただきました。今の文部科学省としての国立大学改革に向けての基本的なスタンスと受け止めていただければと考えています。文部科学省としては、この方針にのっとり、各大学の大胆な改革構想に対して、予算・制度両面から思い切った支援を行っていきたいと考えています。

これまでも『ミッション再定義』ということで、多くの大学でヒアリングを重ねています。今後も残りのヒアリングを続けていきます。各大学における改革構想、特色、強みなどを伺い、それをしっかりと国として支えさせていただくことになります。今後はその提言を踏まえ、さらに具体的な改革の工程として、『国立大学改革プラン』を策定する予定です。28年度以降の第3期中期目標期間においては、国立大学の機能強化を促進するという観点から、運営費交付金の在り方を抜本的に見直すということを考えています。大学の規模に応じた配分という側面から機能強化を支援する配分を工夫し、割合をより広げていこうという方向を考えています。

マネジメントの確立とガバナンス改革

国立大学改革の方向性に沿って改革を実行に移すということでは、各大学における学長、役員の方を中心としたマネジメントの確立、あるいはガバナンス改革が実行いただけるかどうかが大きな鍵となります。この件についても、閣議決定あるいは提言などにおいても大学改革の重要な方向性の一つとして、人事給与制度の見直しをはじめとした、学長のリーダーシップを発揮できる体制につなげるという意味合いでのガバナンス改革が明確に位置付けられています。ガバナンス改革をどのように実行に移していくのか、国の立場から本格的に検討するために、現在、中央教育審議会の大学分科会の中に組織運営部会が設置されています。組織運営部会においては、新たに大学のガバナンスの在り方について集中的にご審議をいただいているところです。早ければ年内には、提言、答申をまとめていただいて、法律改正事項があれば、来年の通常国会に法律改正を提出することもありうると考えています。今は組織運営部会での審議が進んでいる状況です。

審議に注視いただきつつ、役員や部課長の方々には、各大学において教育・研究・社会貢献などに積極的に取り組んでいただくことを通じて日本全体の活性化、経済の再生につなげていただきたいと思います。そうした観点から、学長のリーダーシップが発揮され、それぞれの大学の強み、特徴を活かしつつ、国立大学の機能強化が推進されることを期待します。国としても支援していきたいという状況です。

研究不正、研究費不正使用について少しお話しします。昨今、研究不正が社会問題として大きく取り上げられている状況です。文部科学省では『研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース』を副大臣を座長として設置し、近々方向性を取りまとめる段階にきております。不正使用が根絶されるよう、対応策について集中的な検討を行い、本日、中問取りまとめが出される流れの予定です。今後は、中間まとめを踏まえて各大学において取り組んでいただく際の参考になるガイドラインの見直しを、政府としても行う予定です。各大学でもこれを踏まえて、研究における不正行為、研究費の不正使用防止に向けた取り組みの徹底をお願いしたいと思います。

26年度概算要求と特別枠

二つ目は、26年度概算要求についてです。全体としての方針は、昨年と同様に対前年度投資予算に比して10%削減が課せられ、国立大学関係予算についても厳しい予算要求となっています。それを踏まえて30%の特別枠という形での要求を今している状況です。その背景として、6月20日に行われた今後の国立大学の機能強化に向けての考え方において、第2期中期目標期間の後半3年が『改革加速期間』として設定されていて、その中での概算要求になります。

そのため、特別経費プロジェクトなどの既存事業の大幅な見直しを行いつつ、各学長からもご説明いただいた具体的な改革構想を実現すべく、『優先課題推進枠』(特別枠)を活用しながら『国立大学の機能強化』への取り組みに対する重点要求という形で、要望を果たしたところです。その中では、給与費について24年度、25年度の限定措置とされた給与臨時特例法が終了することに伴って、各大学が25年度予算において減額した額と同額の629億になりますが、一般の運営費交付金に計上し、概算要求に入っているということになります。

繰り返しになりますが、社会、経済界から、大学、特に国立大学に対するイノベーションのシーズを社会や企業に向けて発信してほしい、経済活動のグローバル化に対応したグローバル人材の育成を国立大学を中心とした全国の大学から発信して、経済・産業の再生につなげていただきたいと直接聞かされています。それだけ大学に対する期待が大きい状況です。文科省と大学が一緒になって、しっかり応えていかなければいけないと認識しています。このタイミングで期待に充分に応えられないと、社会からの関心が薄れ、大学改革に対する取り組みへの支援削減にもつながりかねませんので、期待が大きい分、意味、役割も大きく、それをしっかり果たすことが求められていることを、実感として認識しています。そうした事柄を皆様方と共有して一緒に取り組んでいければと考えていますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。


著者 : 広岡勲
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2012-07-14

2013年10月15日火曜日

誠実な人

ブログ「人の心に灯をともす」から、一億総評論家」(2013年10月14日)を抜粋してご紹介します。


人は得てして、自分のことは棚にあげて、他人のことを辛辣に批判する評論家になりたがる。

野球やサッカーなどのスポーツ観戦では、多くのファンが、まるで監督のように論評する。

スポーツ観戦ならそんなに害はないが、仕事や実生活でもその調子だったら、鼻持ちならない嫌なヤツと敬遠される。

口先だけの行動が伴わない軽薄な人間は信用されないのと同様、実力も無いにわか評論家も相手にされない。

言葉に行動が伴う人を誠実な人という。

評論家ではなく、誠実な実践者でありたい。


2013年10月10日木曜日

今を懸命に生きる

ブログ「今日の言葉」から逃げたらあかん」(2013年10月10日)を抜粋してご紹介します。


あなたが辛いことが多いのは、
あなたに感謝がないからや。

苦しいことが多いのは、
甘えがあるからや。

悲しいことが多いのは、
自分のことしか考えてないからや。

心配することが多いのは、
今を懸命に生きてないからや。

石川 洋

人間は瞬間瞬間には1つのことしか考えらんない。
顔を上げて大笑いしながら悲しいことを考えることは難しい。
だから、
感謝すること、
甘えないこと、
For youの精神でいること、
一所懸命になることに
瞬間瞬間フォーカスしていれば、
物事の捉え方が変わってくる。

世の中には因果の法則があります。
原因があるから、結果がある。

自分が撒いた種だけが刈り取れる。

自分の種である「自分の姿勢や考え方」を変えることで、
得られる結果が変わってきますね。


著者 : 石川洋
頭脳集団ぱるす出版
発売日 : 1989-07

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