2013年11月11日月曜日

国立大学法人の業務実績評価

去る11月6日(水曜日)に、国立大学法人評価委員会総会(第44回)が、文部科学省において開催されています。

(議題)
  1. 国立大学法人及び大学共同利用機関法人の平成24年度の業務の実績に関する評価について
  2. 第2期中期目標期間評価及び平成25年度評価について
  3. 各分科会に付託した事項の審議結果について【報告事案】
  4. その他

公式な議事概要はまだ公表されていませんが、国立大学協会の事務局担当者が傍聴しまとめた議事要旨が、既に各国立大学あて送付されていますので、そのうち、主な意見交換部分を抜粋してご紹介します。

  • 戦略的・意欲的な取組として、複数の大学連携やグローバル化が印象的である。また研究費不正使用よりも研究論文の不正が目立っており、嘆かわしい。
  • 各法人には評価を円滑に行えるよう、各年度の報告書をより丁寧に記載するようお願いしたい。
  • 法人化後、学長のリーダーシップが充実しているのを実感している。学長裁量経費も年々増えているのではないか。
  • 教職大学院の定員を充足できていない大学があるが、今後は教職大学院への移行もあり、定員を満たせるのではないか。教員養成課程の定員の見直しも必要であると感じている。
  • 病院については、地域の中核的な医療を求められている面もあり、教育・研究をどう進めていくのかという課題もある。
  • 学長のリーダーシップが発揮されるほど、組織がおいていかれる面もある。現在、中教審大学分科会組織運営部会において大学ガバナンスについて議論しており、年内に報告書が取りまとめられる予定である。
  • 学生に対し教育する立場である教員が、不正を行うことに危機感を覚える。ルールをどのように変更し、個人の意識をどのように変えるか、具体的に議論すべき。
  • 戦略的・意欲的な取組みの推進については、中期計画を変更した大学があり、一定の効果を得たが、さらにインセンティブを付与できないか。
  • 博士課程において、国際レベルで産業界を支えていける理工系人材の育成をしていけるであろうか。
  • 学生がリーダーとして育つのはいつなのか(中学・高校・大学等)。その時期についても見分けて取組む必要があるのではないか。
  • 各政策、プロジェクトが連動せず個々に動いており、成果があがらない面もある。

(参考)