2013年12月18日水曜日

自分独自の道を往く

ブログ「人の心に灯をともす」から行列に並ばない生き方」(2013年12月16日)をご紹介します。


私は、世の中には2通りの生き方があると思っています。

1つは「行列に並ぶ」生き方で、もう1つは「行列に並ばない」生き方です。

行列に並ぶ生き方とは、付和雷同型とでも言うのでしょうか。

自分の考えをほとんど突き詰めずに、なんとなくみんなと一緒の方向、世の中のマジョリティについていこうという生き方です。

いい場所を占めるためには、つまり行列の前のほうに並ぶためには当然、過酷な競争に勝ち抜かなくてはなりません。

一方、行列に並ばない生き方とは、オリジナルな意見・考えを持って人生を選択する生き方です。

もっとわかりやすく言うと、人と争わない、比べない、真似しない生き方です。

行列に並ばないということは、世の中の流行やクチコミに惑わされないということです。

9割の人たちがすぐに流行に飛びつき、クチコミに踊らされ、商品を購入してしまいます。

ほとんどの人たちの価値観は、マスコミによって催眠術のように誘導されて作られているのです。

行列に並ばない生き方は、「並ばない」と決意した瞬間から始めることができます。

その瞬間、あなたの目に映る景色は、今まで見ていたものとはまったく違うものになります。

行列の前のほうに並ぼうと全力疾走する必要もなくなります。

隙あらば他人を蹴落としてひとつでも前に進もうなどとケチな陰謀を巡らす必要もなくなります。

上司におべっかを使わなくてもいいし、同僚を敵と思わなくてもいいのです。

さあ、いい学校に入って、いい会社に入って、いい給料をもらうという行列から離脱してみませんか。

行列に並んだところで、手に入るのは一杯のラーメンや、ほんのわずかなお金でしかありません。

行列に並ばないことによって、選択肢の幅が広がり、他の人が絶対に真似できない、あなただけの人生が送れるのです。

人と違うことをやるというのは、言ってみれば、どんな大波にもビクともしないような大船から、波間を漂う小舟に乗り換えるようなものかもしれません。

しかし、現実に一歩を踏み出してみると、意外と不安は感じませんし、周囲を見回してみると、小さな舟でバンバン進んでいる人は、思っている以上に多いものなのです。


変化の激しい現代は、人と同じことをしていると、ダメになるのも急速にダメになるという時代でもある。

例えば、食べるラー油が流行し、それを真似する企業が続出したが、あっという間にそのブームも去った。

マスコミで有名なった行列する飲食店も同じで、今年は行列していても、来年も行列ができている店はほんとうに少ない。

人のやらないこと、人と違ったことが今まさに求められている。

それは、画家や作家がオリジナリティを追求するのと同じだ。

芸術家が人真似をしたら、盗作になってしまう。

事業家に限らず、現代はすべての人の生き方に、人と違うというオリジナリティが必要だ。

人真似をせず、自分独自の道を往くことをおそれない人でありたい。