2014年7月17日木曜日

他人と比較しない

ブログ「人の心に灯をともす」からフロイトの話」(2014-07-11)をご紹介します。


1939年にフロイトが亡くなりましたが、晩年にこのようなことを言っています。

「自分たちの時代の以前に、“幸せ”とか“不幸”を論ずる人はいなかった。

“幸せ”や“不幸”というものを人々が口にするようになったのは、自分たちの時代くらいからだ。

その前の人は、全く口にしていないし、話題にもしていない」

フロイトの時代以前は、人間の心の中に、幸せと不幸という概念が湧いてきていなかったのです。

どうしてかと言うと、情報通信が発達していなかったので、他人がどういう暮らしをしているかを、知るすべがなかった。

周りの人がどういう生活をしているかを知らなければ、皆それぞれ、嫁さんをもらって、子供をつくって、家族で普通に食事をして…というように自分の生活をしていた。

それを幸とか不幸とか言わなかった。

それが、普通の人の生活だったのです。

それが、ラジオや画像として情報が入ってきたり、新聞などでそれぞれの生活がわかるようになって、周りの人と比べるようになった。

比べるようになった結果として、幸せ・不幸という考え方が論じられるようになったのです。

幸せや不幸というのは、全部人との比べ合いから始まっている、ということです。

ここのところがかなり面白い。

幸・不幸というのが、宇宙的に存在しているわけではない。

比べる心、競う心、戦う心、争う心から全部始まっている。

それをやめればいい。

そしたら、いきなり幸せが手に入るということです。


嫉妬も、不満も、グチも、すべては他人との比較から生まれる。

しかし、情報化社会はどんどん進み、他人の情報はもっとわかるようになり、比較するすることはますます増えている。

そうして、年を追うごとに世の中に、嫉妬や不満やグチが渦巻くことになる。

比較しない唯一の方法は、ボーっとすることであり、力を抜いて生きること。

つまり、鈍(にぶ)くなることだ。

時に、間が抜けていたり、不器用だったり、バカになれたり、と自分を飾ることがない。

鋭(するど)すぎる人は、人から好かれない。

すぐに、イライラしたり、ピリピリしたりしてしまうからだ。

他人と比較しない人でありたい。